※2022/2/10時点で公表されている情報をもとに作成しています。
令和3年度補正予算の中小企業向け補助金の中で、大きく強化されたのがIT導入補助金です。
デジタル化基盤導入類型というものがつくられ、補助率も大きく増加しました。
インボイス制度の開始も近くなっていることもあり、政府のDXに対する本気度が感じられます。
大きくはこの4つが特徴と言えると思います。
①補助率が高い!
②補助に下限がない!
③クラウド利用料補助が2年分!
④PCやタブレット購入も補助対象!
ソフトウェア部分に関しては補助額50万円までは3/4、50万円超でも2/3が補助対象です。
投資額に換算すると66.666…万円までの投資ならその3/4の補助がでます。
サービス等生産性向上IT導入支援事業(IT導入補助金)令和3年度補正予算の概要P2
こちらの比較表が分かりやすいです。
過去のIT導入補助金では下限が設定されていましたが、下限設定が取り払われています。
サービス等生産性向上IT導入支援事業(IT導入補助金)令和3年度補正予算の概要P3
2022/3/15追記
IT導入補助金のホームページにて、最低補助額5万円から、ということが公表されました。
投資額ベースの換算すると66,667円から、ということになります。
クラウド利用料も年換算するとそれなりに大きな額になります。
当社が利用しているマネーフォワードのビジネスプランは基本料金が税込59,760円/年⇒税抜54,327円ですので、
基本料金だけでも2年分108,654円に対し81,490円の補助がでる計算となります。
オプションを加えたり複数クラウドを導入すると、クラウド利用料補助だけでも結構な額が対象になりますね。
サービス等生産性向上IT導入支援事業(IT導入補助金)令和3年度補正予算の概要P2
これまでハードウェアはIT導入補助金の対象外でしたが、今回ついにパソコンなどのハードウェアも対象になりました。
次の予算ではまた対象外になる可能性もあるので、今回の予算期間がねらい目だと思います。
サービス等生産性向上IT導入支援事業(IT導入補助金)令和3年度補正予算の概要P2
ソフトウェアの導入が前提となります。
サービス等生産性向上IT導入支援事業(IT導入補助金)令和3年度補正予算の概要P3
ものづくり補助金や事業再構築補助金などのように税理士などが登録している認定経営革新等支援機関がサポートするわけではなく、IT導入支援事業者に依頼します。
ただ、税理士がIT導入支援業者になっていなくとも、IT導入支援業者と連携をとっているケースもあります。会計ソフトなど税務に関わる部分も多いので、顧問税理士などに聞いてみてもいいと思います。
当社もIT導入支援業者ではありませんが、株式会社マネーフォワード様の公認メンバーとなり連携をとらせていただいております。
採択率は公表されていませんが、補助金の例にもれず、100%採択されるわけではありません。計画の中でDXへの意志をしっかり示しましょう。電子インボイスの導入もあり、会計だけでなく、受発注まで含めたデジタル化が肝になってくると思われます。
特にクラウドソフト(特にSaaS)は導入することで大きな効率化が期待されますが、カスタマイズ性は低いとされています。
その時に既存の業務フローを優先しているとなかなかシステムが浸透せず業務改革、生産性アップができません。
思い切って業務フローをシステムに合わせて組み直す覚悟が必要になってくると思います。
2022/2/28の決定で、対象ソフトウェアの種類・要導入数が発表されました。
補助額50万円以下であれば1機能のみから申請ができます。